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ドラム缶の再利用について

ドラム缶の再利用におけるメリットとデメリット ~資源循環とコスト削減を実現するための課題と可能性~

ドラム缶は、液体や粉体、化学薬品、油脂類などを保管・輸送するための容器として、製造業や化学業界、食品業界、物流業界など幅広い分野で使用されています。特に鋼製ドラム缶は強度や耐久性に優れており、適切なメンテナンスを行うことで長期間使用できることから、再利用が進められている物流資材の一つです。

近年では、資源循環の推進や環境負荷の低減を目的として、使用済みドラム缶を洗浄・整備し、再利用する取り組みが広がっています。しかし、ドラム缶の再利用には多くのメリットがある一方で、安全性や品質管理に関する課題も存在します。

本記事では、ドラム缶の再利用について紹介します。

ドラム缶再利用のデメリット

  1. 内容物残留による汚染リスクがある

ドラム缶再利用において最も重要な課題の一つが、前回使用した内容物の残留です。

ドラム缶には、

化学薬品 潤滑油 塗料 溶剤 食品原料

など、さまざまな物質が保管されます。

洗浄が不十分な場合には、

異物混入 品質不良 化学反応 異臭の発生

などの問題が発生する可能性があります。

特に食品や医薬品用途では、わずかな残留物でも重大な品質問題につながるため、厳格な管理が求められます。

  1. 洗浄・再生コストが発生する

ドラム缶を安全に再利用するためには、専門的な洗浄や検査が必要です。

主な工程には、

内部洗浄 外部洗浄 錆除去 漏れ検査 外観検査

などがあります。

これらの作業には設備や人員が必要となるため、一定のコストが発生します。

使用頻度や再利用回数によっては、新品とのコスト差が小さくなる場合もあります。

  1. 腐食や損傷による強度低下がある

鋼製ドラム缶は耐久性に優れていますが、長期間使用することで徐々に劣化します。

主な劣化要因は、

内部腐食 外部腐食 凹み 衝撃による変形

などです。

外観上は問題がなく見えても、内部で腐食が進行している場合があり、再利用時には十分な確認が必要です。

  1. 漏洩事故のリスクがある

ドラム缶は液体を保管することが多いため、劣化した状態で使用すると漏洩事故の原因になります。

例えば、

缶体の腐食 パッキンの劣化 開口部の損傷

などによって内容物が漏れ出す可能性があります。

危険物や化学物質を保管している場合には、環境汚染や重大事故につながる恐れもあります。

  1. 用途変更が難しい場合がある

以前使用していた内容物によっては、別用途への転用が困難な場合があります。

例えば、

化学薬品用から食品用への転用 危険物用から一般原料用への転用

などは、洗浄後も安全性を完全に保証することが難しいケースがあります。

そのため、用途別に管理する必要があります。

ドラム缶再利用のメリット

  1. 購入コストを削減できる

ドラム缶は耐久性が高く、適切に整備すれば複数回使用することが可能です。

そのため、

新規購入費の削減 容器調達コストの低減

につながります。

大量に使用する企業ほどコストメリットは大きくなります。

  1. 廃棄物削減に貢献できる

使用済みドラム缶をそのまま廃棄すると、多くの金属資源が廃棄されることになります。

再利用によって、

廃棄量削減 処理費用削減 資源の有効活用

が可能になります。

  1. 環境負荷を低減できる

新品のドラム缶を製造するためには、

鉄鉱石の採掘 製鉄 成形加工 輸送

など多くの工程が必要です。

再利用によって新品製造の回数を減らせるため、

資源消費量削減 エネルギー使用量削減 CO₂排出量削減

につながります。

  1. SDGs・ESG経営を推進できる

ドラム缶の再利用は、

資源循環 廃棄物削減 脱炭素化

に貢献する取り組みです。

企業にとっては、SDGsやESG経営を推進する具体策として活用でき、環境配慮型企業としての評価向上にもつながります。

  1. 安定した容器供給を確保できる

近年は原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱により、物流資材の調達が不安定になることがあります。

再利用体制を構築しておくことで、

調達リスクの低減 容器不足への対応 安定供給の確保

が可能になります。

  1. リコンディショニングによる長寿命化が可能

ドラム缶は再生・整備(リコンディショニング)に適した容器です。

洗浄や補修、部品交換を行うことで性能を維持しながら長期間使用できるため、ライフサイクル全体で見た費用対効果が高くなります。

まとめ

ドラム缶の再利用には、内容物残留による汚染リスクや洗浄コスト、腐食による強度低下、漏洩事故のリスクといったデメリットがあります。そのため、安全性と品質を確保するための洗浄・点検体制が不可欠です。

一方で、購入費用や廃棄費用の削減、資源の有効活用、環境負荷の低減など、多くのメリットを得ることができます。また、SDGsやESG経営の推進、物流資材の安定確保といった経営面での効果も期待できます。

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